痛みへの保護と和解。そしてその痛みが教えてくれたこと
こんにちは。
今日は前回の続きを綴っていきたいと思います。
当時の自分の痛みの感情をリアルに感じた時、
痛みを抱えている自分が、もう、すぐそばにいるかのように感じるのと同時に、
その子の痛みを理解して汲み取っている自分がいるのも感じていました。
あぁ、あなたはこんなに痛かったんだね。
これは、本当に痛いことだったね。
痛くて当然だよ。
こんなに傷ついていたんだね。
こんなに悲しくて、やるせなくて、辛い思いをしていたんだね。
そんなに色んな感情が一気に押し寄せれば、何がなんだかわからなくなって
心はぐちゃぐちゃになっちゃうよね。
それはそうだと思うよ。
あなたが感じていること全部、本当にそうだと思うよ。
そう感じることは全然おかしなことではないよ。
本当に気づかなくてごめんね。
あなたを一人、あの時のあの場所に置いてきてしまってごめんね。
と言って、痛んでいる私を引き寄せぎゅーーっとハグをしてくれるのです。
愛しているよ。
あなたのその痛みも、涙も、悲しみも、怒りも
全部、全部、丸ごと、愛しているよ。
あなたのその全てを、私は愛しているんだよ。
そんな風に蓋をしてきた痛みを理解してもらって、
まるごと受け止めて保護してもらえたと実感した時、
「あぁ・・。やっと、やっとわかってもらえた・・・。」
と傷ついた私は涙と共に深く安堵するのです。
そして、そんな初めての安らぎに包まれながら、
力がふーっと抜けて眠くなってしまったのでした。
その翌日、再びチャイルドに会いにいきました。
私自身も感情が抜けて良く眠れたので、すっきりしていました。
チャイルドも安心したのか、調子が良さそうです。
なぜなら、そのチャイルドは私自身だからなんですね(^^)
そして、私自身(チャイルド)に伝えます。
今日はあなたに大切なお話があるから来たんだよ。
お母さんとの間で起こった出来事はとっても残念なことだった。
あなたの気持ちを適切に汲み取ってもらえなかったことも、
お母さんとの間で、あなたが受けた痛みに気づいてもらえず、
適切に保護してもらえなかったことも残念なことだったね。
お母さんは自分の気持ちを抑えられなくて、自分でもどうしようもなくなると、
あなたに、あぁすること(叩く等)しかできなかったんだね。
そういうやり方しか知らかったんだね。
お母さんは、かつて大人からそういうやり方を学んできたんだね。
自分の愛する者との間で、何か問題が起こった時には
相手の境界線を踏み越えて、そういうやり方(叩く等)で愛するのだと。
それが愛なのだと。
だけれど、それは本当の愛ではないんだよ。
それ(叩く等)は痛みなんだよ。
お母さんが幼い頃受け取ってきた傷であり、痛みなんだよ。
あなたが感じたその「痛み」は、
お母さん自身が受け取ってきたものでもあったんだね。
これまではお母さんの痛みとあなた(私自身)は一体化していたかもしれないけれど、
あなた(私自身)はあなたであって、痛みとは別のものなんだよ。
だから、もうこの痛みから離れていいんだよ。
お母さんのやり方から、離れていいんだよ。
この痛みから離れることは、お母さんと離れることではなくて、
あなた自身(私自身)に戻ること。
お母さんの痛みから離れても、
あなたがお母さんの娘であることは、これまで通り何も変わらないんだよ。
その時私は、あぁ、そうだったのか。と理解し、
呼吸がそれまでよりも、ぐっと深くなったことを覚えています。
そして理解したのです。
「母自身が、痛みや傷を抱えて声を上げているチャイルドだということを。」
母自身も無意識のうちに、
上の代の人達の痛みや傷を受け取りながら育ってきた人だったのですね。
それは誰が良いでも悪いでもなく、責める責められるでもなく、
「ただ、そういうことだったのだ・・。」
という、そこに起こった事実を理解する。静かに受け止める。
そんな感覚もありました。
そこに気づいたときに、また一つ私の呼吸は深まったのでした。
ここで言っている、痛みや傷(恥の意識)は「世代間連鎖」するとも言われています。
次回はその辺りについて綴っていこうと思います。
では、本日もありがとうございました(^_^)/~